今年の2月、円安による影響でドメイン価格が急激に高騰しましたが、コスト増大で運営サイトを放棄してしまったアフィリエイターも多いかと思います。ボクは1ドル80円のときに数年分をまとめて登録したりしてましたので、何とか致命傷を免れはしましたが、ここに来て円安がさらに加速してきております。
前回は命からがら、ほうほうの体で海外レジストラから逃げ出してはきたものの、次に値上げがあると手詰まりになってしまいます。先日の円安の上昇分は、おそらく数か月先には値上げの形になって反映されるものと思われますが、アフィリエイトをとりまく為替環境は年々厳しさを増しております。
また、アフィリエイトの広告主は国内で商品を販売している日本企業がほとんどといえますので、大部分が内需依存の輸入型といってよいかもしれません。原料を海外から輸入して商品化し、それを日本で販売して収益を上げる会社様がほとんどかと思いますので、円安や消費税増税により打撃を受けてしまうケースが多いはずです。
今後、業績が落ち込んできた際、まっさきに打ち切られるのが広告費といえますので、アフィリエイターにとってはコスト増大と収益減少のダブルパンチで前途多難な状況が予測されております。
それではどうすればよいのか?といえば、ドル建て預金を利用してリスクヘッジしておくのが賢い選択といえるでしょう。ドメインを今のうちに数年分、まとめて更新してしまうという方法もありますが、こちらは税務処理の面での懸念があります。数年分の費用まで今期に計上するのは税務署との間で見解の相違が発生してしまう可能性もありますので、預金のある程度の部分をドル建てにしておくのがよいと思われます。
もちろん、円高に振れてしまうと損をすることにはなりますが、大きなベクトルでいえば、為替は円安を指しています。キャピタルフライトが連鎖してしまうと円安が制御不能になり、1ドル150円、200円も視野に入ってきますので、どこまでも加速してしまう可能性があります。
そうなってしまう前に、何等かのリスクヘッジをとっておくことをおすすめします。